cariosの

エモ

6/8

良かったやつ

cero - eo

今までのは今聞いてもピンと来ないが、こっちはボーカルが格段に良く、詩や曲もひたすら情景的で良い
これはただの上手いこと言いたいだけのカマシだが、ceroから、音の構成要素の子音≒舌の運動≒人間性を取り除いて母音(口腔内の形)のeoのみとなっている、なんて示唆的だよね〜〜〜、っていう。ハ?

坂本真綾 - ないものねだり

cero荒内佑さんプロデュースの曲、トラックもメロディーも構成も歌唱も歌詞もすべて良い…ビデオも良い。
とりあえずめちゃくちゃ良い

スピッツ - 美しい鰭

スピッツは優しい抽象的な歌を歌ってる人たちだと思ってたんだけど、その認識が覆った。
ロックバンドであった。
全音、展開、アホほど良い。キレイにし過ぎずすっと終わらせるところにロックの矜持を感じました。実際にはタイアップとかの尺の事情もあるかもしれませんが。

よく動くベースも、細かく刻まれる左右の単音のギターも、ホーンとかエフェクト効いたギターのフレーズ、ギターソロで歪ませつつ途中でユニゾンになるのも、歌が優しく良いとの当たり前として、歌で抜けるところのあとベースがまさかの上から入ってくるところも完璧でした…

今くらいの、天気が良い日の、風が涼しい夜のような、そんな感じがしました。

 

ロックはだから、自分の好きな自分を取り戻すための反抗、みたいなこととざっくり捉えてて最近は。

「強がるポーズはそういつまでも続けられない。わかってるけど優しくなった世界をまだ描いていきたいから」

このメッセージを放ち続けることこそが、「優しい世界を作ること」そのものだと感じる。

自分の好きなアーティストはみんなこの話をしてるというか…

そして、その営みが、未来ある子供を健やかに育てることである、と自分は信じて止まないです

「どうせつまんない世の中だし、堕落的に、享楽的に過ごそう」というのは簡単だけど、子供にそれを言うのか?という視点が頭の何処かに常にある。
それだけでイイなら、ヒカルでもゆたぼんだって正解になるが、それが嫌なら、抗うしかないんや

たまたま見かけた岩波少年文庫についての宮崎駿の話とか、もうまさに

で、なんやかんや、生きて執着して色々楽しんだりやってるわけですし、まぁやっていきたいですよね、と。
少なくとも親しか与えれなくて、親からもらえなかったなにかを、与えたいなーみたいなおこがましいですが、それでも、それをしないではいられないですね

何度も離れたり寄り道しても、「戻ってくる」

そういう力がアートにはあるんやなかろうか、とアートかどうかは知らんが。

文芸でもロックでも映画でもアニメでも科学でも人間との交流にせよ…なんかそういうやつじゃないですか、まじで知らん

あるいは市井の人々のしょうもないツイートとか日記にもその価値がある、と思ってしまう。

NHKスペシャル「人と会うのがつらい」では、群れから長く阻害されたマウスは、
他のマウスと出会っても感情がネガティブに働いて、交流しないそうでして、
群れにいたマウスは他のマウスに会うと積極的に交流して脳から良い物質出てるらしいです

ので、まぁ科学的に、社交キツイよね、という人種はどうしたって一定数いるんでしょう

 

などと脱線しましたし、脱線とかしまくりたい人間過ぎる(のは昔からですが)

そういうことを、スピッツの今回のアルバム「ひみつスタジオ」からバシバシと感じて感動しました。

オバケのロックバンドという曲では、「草野マサムネ以外誰かわからん」状態のワタシにも「あのギターの人まで歌ってくれんのかよ!」という、「人間」としてのサマを提示してきてくれて、めっちゃまじでロックやんけとなって大好きになりました。

オバケのロックバンド

オバケのロックバンド

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